ニッポニア・ニッポン

ニッポニア・ニッポン


ニッポニアニッポンとは…

絶滅危惧種の鳥、トキの学名です。



高木薫はOM通商株式会社( http://www.om1981.co.jp/)のCSR推進室に就業しており、様々なCSR活動をしております。


またオーエム通商は環境への取り組みはもちろんですが、

今後は日本の「伝統・文化・芸術」を尊重する活動にも力を入れていこうと考えております。

そこで、私の書と染の作家活動を通して、 日本の「伝統・文化・芸術」に触れ、感じてもらう活動を、

会社がサポートしてくださっています。




このブログでは主に、高木薫のCSR活動や芸術活動、展示会情報、受賞報告を、

皆様に知って頂けるようにとの思いを込めて更新していきます。



2015年2月19日木曜日

2015/2/7 墨田区隅田小学校にて書道授業CSR活動報告

2015/2/7 墨田区隅田小学校にて書道授業を行いました。 http://www.sumida.ed.jp/sumidasho/
今回は隅田小学校で毎年行われている、四年生「二分の一成人式」での習字作品制作に向けての特別授業として、参加させて頂きました。 岩手では六年生二クラスを、一クラス二時間づつ、教室にて授業を行いましたが、 今回は四年生二クラスと仲良し学級のみなさん合同で二時間、体育館にて行いました。 73名、各々の「好きな漢字」又は「名前から一文字」を選んで頂き、 個人別に五體字類からプリントを制作、使用しました。
[授業内容] ●漢字の楷行草書からひらがな、カタカナに至る歴史 ●なぜ右と左の書き順が違うのか ●筆の使い方 ◎半紙に気に入った字体を幾つか練習し、相談して一つ決めます。 半紙に大きく書く練習。(それぞれの個性に合わせて指導) カレンダー用紙に本番、金粉銀粉をふる、落款を押す、名前を書いて完成。 文というのは花束だと思います。 文字は花です。 名前は両親から頂いた体と同じです。 その一字には意味、想いがこもっています。 そのことを想像して書いて頂きました。 私は希望の「希」の行書をお手本として色紙に書きました。
「家」の字を選んだ子に理由を尋ねてみました。 「お家には家族のみんな集まって、いいなあと思いました。」 文字はかつて絵でした。文字は昔のひとの生活や考えが読み解けるタイムマシンのようなものです。 古い文字の「家」はまるで屋根の下に人が集まってるみたいだと、その書体を選んでいる子が居ました。 みなさんお話を聞くときは真剣に、制作の時には元気いっぱい楽しんで頂けたようです。 四年生だけあって、元気にのびのびと太く力強い文字が書けました。二時間の授業でここまで書けることに驚きました。こどもには固定観念を簡単に飛び越えてしまう自由な発想とエネルギーに溢れていることを目の当たりにしました。 こども達に接していると逆に私の方が教えられることの多いのです。 普段とは違う筆の使い方、紙の大きさに挑戦して頂くことでのお習字の線ものびのびと書きやすくなると共に、苦手意識のあるこどもさんにとっては少しでもお習字に親しめるきっかけになったのではないかと思います。
至らぬ所も多々あったかと思いますが、このような教育の場に参加させて頂けた事、貴重な体験をさせて頂けた事、とても感謝しております。 この場をお借りしまして、隅田小学校の教員のみなさん、支援して下さったオーエム通商のみなさん、一緒に指導協力して頂いた師匠の母、高木大翠先生にお礼申し上げます。有り難う御座いました。
  隅田小学校では「二分の一成人式」事前授業として来年も参加することが決まっています。 今回の授業での反省点など振り返り、より良い授業を行えるよう、精進に努めたいと思います。今後ともどうか宜しくお願い致します。 高木薫

2015 2/5 岩手県盛岡市 仁王小学校にて書道CSR活動報告

2015 2/5 岩手県盛岡市 仁王小学校にて書道の授業を行わせて頂きました。 創立1873(明治6年)岩手県で最初の小学校です。http://www.ictnet.ne.jp/~niou.es/h26kyouiku.pdf 雪の降り積もった美しい町並み、 かつて宮沢賢治がイーハトーヴ(桃源郷)と呼んだ土地です。 宮沢賢治をはじめ、石川啄木や、新渡戸稲造、原敬等、数々の文化人を輩出した岩手県。 街に流れる川には白鳥が優雅に。そこへサケも産卵に帰ってきます。 仁王小学校では毎年六年生は、好きな言葉の習字作品、その言葉をテーマに自画像を制作したものを合わせて卒業制作としています。 その習字作品を作るにあたって、書の楽しさや、筆の使い方、制作のきっかけになればと思い、今回は干支のカレンダー作りの授業を行わせて頂きました。
今年の干支の「未、羊」の甲骨文字から楷書に至るまでの変化が載っている[五體字類]と呼ばれる辞書を参考プリントに使用しました。 [授業内容] ●干支はなぜ12匹の動物なのか? ●干支とは(その十二支(12匹の動物)と10個の陰陽五行の組み合わせ) ●漢字の楷行草書からひらがな、カタカナに至る歴史 ●なぜ右と左の書き順が違うのか ●筆の使い方 ◎半紙に気に入った字体を幾つか練習し、相談して一つ決めます。 半紙に大きく書く練習。(それぞれの個性に合わせて指導) カレンダー用紙に本番、金粉銀粉をふる、落款を押す、名前を書いて完成。
今回は、六年生二クラス、総勢約80人。みなさん想いおもいの羊が完成しました。 私は、お手本に草書の「羊」を書かせて頂きました。 授業形式は今回が初めてで、とても緊張しましたが、みなさん真剣にお話を聞いて下さいました。 最後の感想発表では、「いつものお習字はお手本をコピーすることに努めますが、今回の授業で、書というのは自分を表現することが出来るということを知れました。これからも自分らしい字を書きたいと思います。」というような立派なお言葉を頂きました。 もちろん、習字の基礎が在ってこその書です。 二時間という短時間でこのような立派な書がかけたことに正直驚いております。 それもひとえに普段のお習字の授業での先生方の指導と、こども達の努力の賜物だと思います。 普段とは違う筆の使い方、紙の大きさに挑戦して頂くことでのお習字の線ものびのびと書きやすくなると共に、苦手意識のあるこどもさんにとっては少しでもお習字に親しめるきっかけになったのではないかと思います。 至らぬ所も多々あったかと思いますが、このような教育の場に参加させて頂けた事、貴重な体験をさせて頂けた事、とても感謝しております。 この場をお借りしまして、あたたかくお迎え頂いた仁王小学校の教員のみなさん、ご紹介して頂きました平野ユキ子さん、支援して下さったオーエム通商のみなさん、一緒に指導協力して頂いた師匠の母、高木大翠先生にお礼申し上げます。 授業後、門まで見送って下さったこどもさんが居ました。 「先生、来年も来て下さい!」 ありがとう。 でも君、六年生だよね。 高木薫